一族の財産を守る方法
もし、土地や建物など不動産が10、20個ある場合にどのように相続を考えた方がよいでしょうか?
いくつかの方法があります。
1.遺言書を作成して相続人にそれぞれ分ける
2.家督相続として長男など特定の人に相続させる
特に、財産を遺さなくともよい場合には、上記のようにする方法もあるでしょう。
しかし、先祖由来の土地などの場合にばらばらになるということを防ぎたいということもあるでしょう。
どのように考えるべきでしょうか?
1.できるだけ、相続人皆に収益配分を行いながらずっと不動産を守りたい。
2.毎回の相続の度に登記をいちいち行うのは面倒だ。 3.婿、嫁の家族に渡さないようにしたい。 |
上記のような要望がある場合に、これを達成する方法があります。家族信託の形にする方法と、不動産を集めた法人にする方法があります。
家族信託は財産を分けて管理する方法
家族信託は財産を持っている方が委託者として、受託者に財産管理をしてもらう方法です。
相続人にあたる人は受益者として財産の収益などをもらうことができます。
しかも、受益者には順番をつけることもできるのです。
①配偶者
②子供
③孫
というように順番をつけることで、財産がバラバラになるのを防ぐことができるのです。
毎回の相続のたびに遺言書などを作成する必要がなく、メリットが高い方法なのです。
なお、相続のたびに相続税がかかる可能性がありますので、その点はご注意ください
不動産を集めて法人化する方法
前記の家族信託の方法は遺言書に比べたらだいぶ課題を解決しますが、他には会社にする方法があります。
会社にすると、一回の不動産登記の移転であとは株主の移転のみで相続手続きがすみます。
財産がバラバラにならず、株式の相続のみで手続きを終了しますので簡易でよいのかもしれません。
もちろん、株主はその後、誰に相続させるかという問題が残りますからその点についてだけ、遺言書等を作成して対策をする必要があります。
なお、不動産の登記移転については、売買、贈与などの方法があります。その都度、譲渡所得税や不動産取得税(固定資産税の3%程度)がかかる可能性があります。
この点で費用負担が大きいという問題もありますが、それを軽減する方法もあります。
一度お問い合わせください。